
この物語は「ホグワーツでも私は私」のお話の続きです。
もし「ホグワーツでも私は私 -1」をまだお読みでない方はぜひ先にそちらをお読みください。
第3章 列車は間も無く発車します
カートに積めたもののとにかく荷物が多い。 本当にこの荷物を持っていくのか… まぁ文句を言っても仕方がない。 時計を見る。10時。 うん余裕だろう。新幹線でもこんなに早く行かない。 確かチケットには11時って書いてあったよな… うん、大丈夫。だけどこれ何番線発だ? “9と3/4番線” どういうことだろう。と思ったその瞬間、 目の前の人がカートを押して柱に突進するのが見えた。 悟った。 あれが今私のやるべきことだ。 | ![]() |
![]() | 特急の中はかなり過ごしやすかった。 特にお菓子がおいしかった。 なんて言ったっけな、カエルチョコだ。 口の中が甘すぎる。歯磨きしたいな。 そんなことを思いながらホグズミード駅に着く。 何やら色々話を聞いて、 ついに通う学校が目の前に広がった。 これがホグワーツ魔法魔術学校。 思ったよりはるかに大きかった。 その分期待も膨らんでいた。 |
第4章 魔法界へようこそ
大きな扉。 「この先が大広間です。 みなさんの寮をここで決めます。」 私たちを案内してくれた教授がそう言った。 「Mr.ユキオ。この扉を開けてください。 カバンが小さいのね。でも貴方だけよ。 ここにカバンを持ってきたのは。」 そう言われて周りを見るとみんな手ぶら。 急に恥ずかしくなった。 それを隠すかのように扉の前に立つ。 ガゴーン 大きな音を立てて扉が開いた。 たくさんの先輩たち、教授がこちらを見ていた。 | ![]() |
![]() | ろうそくがぶら下がる天井。重厚感のある石畳。 もう自分が魔法使いになったような気分だ。 そして帽子の前に並ばされる私たち。 「今からこの帽子が寮を決めてくれます」 帽子…?帽子がどうやって決めるんだ? 「Mr.Aaron。前に」 Aaronが椅子に座り、帽子を被せる 「うーん。勉強が好きそうじゃ…」 帽子が喋ったのだ。 組み分けされた人から先輩の元へ走っていく。 私の順番が来た。 「これは難しい。賢い生き方、それでいてユーモアもある。 計画高い故に狡猾さもある。楽しいことを忘れない。 我が道を進み自分の強さを見つけなさい。」 「スリザリン!」 つづく |