物語「ホグワーツでも私は私 -3」

ハリポタファン

この物語は「ホグワーツでも私は私」のお話の続きです。
もし「ホグワーツでも私は私 -1」「ホグワーツでも私は私 -2」をまだお読みでない方は
ぜひ先にそちらをお読みください。

第5章 そこは湖の中

「僕についてきて、離れないように」

監督生の先輩がそう言いながら談話室に歩いて行く。

見るもの全てが初めてだ。
迷路のような道、お化け、動く階段…

「階段はじっとしていないから気をつけて」

そう言われたが、どうやって!?
現に今も動いている…

「さぁもうすぐだよ」

そこは暗くてじめっとしていた。
画像:Roy@roy_mm_yk
「さぁここが君たちの談話室だ
いい?男子寮女子寮間違えないように。
自由に使ってもらって構わないけど、
棚に置いてあるものとかに触らないこと」

そうして自分の部屋に行こうとすると、
窓を横切る黒い影が横目に入った。

「お、巨大イカだね」
そう言いながら監督生は去っていった。

明日からはもう授業が始まる。
そのための準備をしよう。

そう思いながら寝室へ行くと、
ベッドに倒れ込んだ。

窓に打ち寄せる湖の水音が
静かに寝室に響いていた。
画像:Roy@roy_mm_yk

第6章 全てが初めまして

理科の実験みたいな授業が始まった。

「まずは目の前にあるものを使って
おできを治す薬を作ってみなさい」

最初から!?
これみんなできるものなのか…?

教科書を見ながら恐る恐る調合してみる

これは合っているのか。

分からないままぐつぐつと鍋の中で渦を巻いている

煙も出てきた。ずっと煙が出続ける大鍋。

あまりにも恥ずかしくなって、
その大鍋をじっと見守ることしかできなかった。

多分私は魔法薬学が苦手だ
画像:Roy@roy_mm_yk
結果とても怒られた。それもこっぴどく。
減点されなかっただけよかった。

結局あの大釜は溶けてしまい、
使いものにならなくなった。

何がいけなかったのかも分からない。

とりあえず図書館にヒントがある、
みたいなことを周りの子が言っていたので探してみた。

本ありすぎじゃない…?この中から探すの?
あんな上の本どうやって?

もう何もかもが初めてだ。でも意外と嫌いじゃない。

これからもっと勉強して、監督生になってやる!

まさかこの発言をしている自分が、
“監督生にはなりません”と断るなんてまだ知らない。
画像:Roy@roy_mm_yk

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